泥酔の館

　女のひとり暮らしには危険がつきものです！

　もちろん、大して役にもたちませんが、マンションのエントランスはオートロックは当たり前。低層階マンションなら洗濯物を干すときは、不法侵入防止作戦でトランクスも一緒に。嘘でも同棲中アピール。暗い夜道はカケアシ、不審者ぽい男には充分に距離をおいて歩かなければなりません。バッカップルで溢れ帰る小洒落たレストランにおひとり様で突入する前には、精神的にひと気合い入れてから突入しなければなりません。

　その他モロモロありますが、わたくしが最近辛いのは、おひとり様ではホラーが見れないことです。見終わった後はトイレにも行けなくなるので、ホラーはトントご無沙汰でした。

　「今、忘年会で六本木にいるんだけれど、後でいっていい？」

 　酔っ払いから深夜でも御構いなしに電話。

　ウチはホテルじゃないんだよ！っという気持ちを踏み止まりました。なぜなら、無性にホラーが見たくなったからです。

 　早速、見終わる時間を酔っ払いがウチに到着する時間に合わせて鑑賞！選んだのは実話を元に創られたモノ。実話だけに恐怖が倍増して楽しめました。

死霊館 エンフィールド事件(字幕版)

posted with カエレバ

ベラ・ファーミガ WarnerBros. 2016-09-03

 

　 が、ドッコイショ〜

見終わるころ、電話で到着確認を酔っ払いに何度もしているのにノーアンサー。

　トイレにも行けやしない！

　いい加減にしろよ！

　とシビレを切らした頃、能天気な酔っ払いがやっと御到着。突然、インターホーンがけたたましい音を立てました。

　ついにトイレには行けましたが、部屋に入れたことをすぐに後悔しました。能天気は大して酒が強くもないのに呑みすぎたみたいで、泥酔状態で意味不明なことを口走るばかり。お金をもらっているわけでもないので、こちらは朝からイライラ！

　「やっとわかったよ、みやこさんのお仕事が大変だったことを！やっぱり呑み過ぎたら辛いよね！」

 　そうか！昔まだ同棲していた頃、仕事帰りで散々酔っ払ってカランでやったことを思い出しました。

　クリスマスは終わりましたが、クリスマスプレゼントで、

今日はいたわってあげることにしました。

　ズボンまで脱がしてあげて、わたくしのベッドで寝かしてあげました。優しい女神のようなみやこちゃんでした。

　おしまい！